ファイナルファンタジー2 ピクセルリマスター
レビュー

ファイナルファンタジー2 ピクセルリマスター

タイトルが矛盾していることで有名な名作。リマスターで仲間を殴る必要はなくなった!?

対応機種:スマートフォン(android iPhone)

ジャンル:RPG

価格帯:2200円(セール1100円)

クリア時間:20時間ほど

スマートフォン(android iPhone) RPG30時間以内3000円以内剣と魔法FFシリーズ

概要

その後10作以上も続く国民的RPGの2作目

FF2の初出は1988年12月に発売されたFC版。
本作は2021年7月に発売されたそのピクセルリマスター版。

グラフィックや音楽面の改善、スマートフォンでの対応が可能なようにUIを変更しただけでなく、成長システムの詳細を変更したりダンジョン内のマップ表示をしたりなどのピクセルリマスターならではの改善点も多くあります。

しのきち

懐かしのFF2がスマホできれいになってできる! しかも1000円ちょい!

ゲームシステム

当時としてはとがった、レベルのない成長システム


この成長システムはのちのち、サガシリーズや聖剣伝説シリーズなどで部分的に受け継がれている。

FC版・SFC版のFFシリーズの中では珍しく、「ジョブ」システムや「レベル」が採用されていない点

武器で攻撃すれば「ちから」が、黒魔法を使えば「ちりょく」が上がるという能力成長システム。

同じ武器や魔法を繰り返し使うことで「熟練度」が上がり攻撃力(正確には命中率と攻撃回数)が上昇するシステム。

能力成長システムは「サガシリーズ」で、熟練度は「聖剣伝説2」などに受け継がれています。

しのきち

FC版では物理を上げると魔術系が下がったりして大変だった。うちのパーティはいつも知力と精神が低くて……

ストーリーが単純なお使いにならないワードメモリーシステム


「のばら」をはじめ多くの言葉を覚えていく

またFF2ならではのシステムとして「覚える」「尋ねる」というシステムがあります。

これはゲーム中の会話の中で出てきたキーワード(【 】がついているもの)を「覚える」ことができ、これを特定の人物に「尋ねる」ことによって新たなキーワードを得たり、次に進むべき場所がわかる、というもの。

RPGの構造として「お使い」になりがちなもの。

主人公が何かを頼まれる→それを達成する→それにより状況が変化し、また何かを頼まれる。

FF2ではそういった要素が単調にならないよう、こちらから能動的に行動を起こさなければストーリーが進まないようになっています。

ちゃんと話を聞いて質問すべき人に質問をし、手に入れたアイテムはきちんと見せなければ先に進めないというこのシステム。
ある意味きちんとやるべきことやストーリーを理解しているか確認されるシステムになっています。

主要メンバー3人+ゲストキャラクター1人というめずらしいパーティ構成


フリオニール・マリア・ガイの三人は常にいる

ファイナルファンタジーシリーズを振り返ってみると、4人パーティが多く、しかも固定されたメンバーで冒険をしていく場合が多いです。

FF2では、主要メンバー3人以外にゲストのメンバーが1人。パーティメンバーが入れ替わるという点では同じくストーリーに定評のあるFF4と一緒であり、戦っていく理由をぼやけさせないシステムとなっています。

このゲームの良かった点

いつでも中断セーブができる

FC版のFFシリーズは終盤に行くにつれてダンジョンが長くなり、中には時間的な都合で最終ダンジョンがクリアできなかったという思い出を持っている人も多いはず。

プラチナリマスター版ではワールドマップ上でなくても中断セーブができるうえ、フロアが切り替わるごとにオートセーブがされます。

万一プレイ中に電話がかかってきてもオートセーブからやり直すことができます。(しかし、そのオートセーブが上にあることに結構終盤になるまで気づかなかった)

また、「ブラスター」や「石化」で全滅してしまってもオートセーブから再開できるため、あの「せっかくここまできたのに!!」というイライラはありません。

幼少期、母親の掃除機に怯えながらファミコンをしていた世代にはありがたい機能です。

しのきち

ジェイド攻略の最大の敵は掃除機ガッツンと「晩御飯だよ~」

パーティアタックし続けるという不毛なレベリングをしなくてもいい

今作ではFC版で多くのプレイヤーがそうしていたように、味方に攻撃してHPを上げるというような行動をとる必要がありません。

HPや能力値は自然に敵と戦っているうちに上がるようになっているため、町の近くで味方を殴ってケアルというあの作業が必要なくなっています。(中にはあの作業が楽しかったという人もいるかもしれませんが)

オートリピートで戦闘がタッチで移動が意外と便利

ピクセルリマスター版ではオートリピート機能があるため、戦闘で前のターンと同じ行動を繰り返したい場合にはオートリピートボタンを押しておけばOK。

全員「たたかう」→「相手」と入力する必要がなく、またオートリピートボタンが押されている間は戦闘スピードが速くなります。

もうひとつはタッチで移動機能。

たいていのスマートフォンのこうしたRPGがそうですが、十字キーボタンが画面内にあったり、また画面をタッチしたあとフリックすることで移動をします。
しかし、この移動方法、操作ミスをすることも多く、エンカウント率の高いこのゲームでは少しイライラする要因になっていました。

タッチ移動に切り替えたところ、ポンと画面を押せばそこまで自動で最短距離を移動してくれる。しかも隠し通路なども考慮して移動してくれるため自分で十字キーで移動するよりはるかに速い。

また、ダンジョンはマップが表示されるため、戦闘が多すぎてどっちから来たか忘れるということもなく、比較的スムーズにダンジョン攻略ができます。

熟練度システムの改良


ラストダンジョンまでいかないと武器熟練度のカンストはできない

FC版のFF2ではとにかく同じ武器を振り続けて熟練度を上げる必要がありました。

その際に相手は誰でもよく、極端な話「ゴブリン」や「キラービー」相手に延々武器を振り続ければ熟練度がカンストできたのです。
しかし非常に多くの回数を必要とするため、途中で武器を変えることができず、一旦剣なら剣と決めたら、最後までその武器で進めていく必要がありました。

ピクセルリマスター版では、相手のレベルによって武器熟練度のキャップがあります。例えばゴブリンであればこのレベルまでしか熟練度が上がりませんという数値が(1~10で)決められています。
その一方でそのキャップ内であれば比較的熟練度が上がりやすくなっているため、「なんか剣違うな……槍使いたい」となっても比較的スムーズに変更ができます。

魔法に関しては比較的FC版に近く序盤からでも延々と使い続ければレベルを上げていくことができます。

クリア後のレビュー


ドット絵だけれどかなり綺麗

クリアまでが約20時間。
実績コンプまでが22時間。

良かった点

・FC版と比べると遥かにやりやすい
・美麗になったグラフィックと壮大になった音楽
・スマホで空き時間に進められるという手軽さ

懐かしいなぁという気持ちとやりやすくなったなぁというのが一番の感想。

FC版の場合、その熟練度のシステムやダンジョンの長さなどからクリアできない人も多かったのでは? という印象がありましたが、ピクセルリマスター版は比較的だれでもクリアできるバランスに調整されていると思います。

操作性のほか、ダンジョンで取りこぼしをしないよう宝箱の数を明示してくれたり、やり直しや無駄になる、ということが極力排除されています。

FFシリーズはそれなりにボリュームがあるというイメージがあったものの(特にダンジョン)、現在のゲームのボリュームに慣れている人からすると「あれ? もう終わり」と思えるボリュームなのは否めません。
何しろ元はファミコンのゲームなので。

実績コンプに関してめんどくさかったのは武器と魔法それぞれ一種類の熟練度のカンストくらい。

android版を1100円のセール中に購入しましたが、十分に楽しめたなと思いました。

ピクセルリマスターの新作の発売前後やお盆・年末年始にセールになることが多いのでその時期に暇になった…という人は購入してみてはいかがでしょうか?

しのきち

「いつでも買えるどこでもできる」手軽さとやりやすくなった点はかなり嬉しい。することがないときに懐かしむために思いつきて買ってもいいかも

改善してほしかった点

・オートリピートを使っているときだけ戦闘スピードが速くなるため、オートリピートのボタンと戦闘速度を速くするボタンを別々に付けてほしい
・武器の熟練度のレベルキャップのせいで脳筋パーティだと序盤のボスが硬すぎてダメージが与えられず詰みが発生する
・ピクセルリマスター版だけの新要素がなく、意外とボリュームが少ない
・即死系の攻撃の不条理感は減ったものの、ボム系の敵の異様な自爆連打
・特にレベリングせずに進めたにも関わらず、新規の仲間が異様な弱さを誇る(特に竜騎士のアイツ)

プレーするにあたっての注意点

取り返しのつかない要素はクリアすると入れなくなるダンジョンの宝箱とミシディアの塔をクリアする前のフィールドの敵のコンプリート、覚える言葉の取りこぼしだけです。
宝箱と敵のコンプは少々気を付けてやる必要がありますが、覚える言葉のコンプは普通にやっていれば特に何も意識しなくても埋まるはずです。

終盤にとある町の隠し部屋にいっぱいある宝箱を取り忘れると取り返しがつきません(セーブしていなかったのでかなり前からやり直した)

androidであればAmazonのアプリストアで¥1,480購入可能でした。
わたしがgoogle storeで購入したときはセールで¥1,100でしたが、通常時は¥2,200なのでセール中でないときはAmazonアプリストアで購入した方が良いかもしれません。

iPhoneの方の場合、¥2,200はちょっとという場合は年末年始のアップルストアでの割引を待った方が良いかもしれません。

非常に個人的な意見(ネタバレ含む)


ストーリーはツッコミどころ満載。だが、それがいい!

中盤まで物理攻撃が弱くてしんどい、特に回避回数が多い敵がしんどい

序盤のダンジョンのボス「サージェント」そして宝箱の敵「ランドタートル」をはじめ、「アダマンタイマイ」「ボーゲン」この辺りの敵に全く物理攻撃が効かず。
特にアダマンタイマイ戦ではMPが尽きてダメージを与えることができず完全に詰んだ。

今回の熟練度キャップはかなりいいバランスだけれど、序盤のこの硬さだけは解せぬ

岩が転がってくるシーンで「横に避けろや!」 と思う そしてテレポェ……

他のダンジョンはテレポができるのになぜかテレポが使えずショートカットが付いている雪原の洞窟。
ヨーゼフをシナリオ上殺すためとはいえ、明らかに不自然な作り。
っていうか、ヨーゼフ死ぬ必要あったのか? 娘が可哀想というそれだけ。

初期の態度がアレだったうえ、いかついおっちゃんなのでそこまで感情移入はできないが、パーティから脱退させるために殺されたんやろうと思うと不憫。

スキンヘッドのおじさまがなぜあんなにモテるのか、そしてあの謎のストカー女いる? という疑問

ヨーゼフの家を覗き見ているあの怪しい女。
結局だれなの? ストーカーなの?

娘からしたらかなり怖い存在じゃないかと思う。

序盤のゴードンといい、あの女といい、ストーカー的な動きをしているのに、なぜか面識のない主人公たちにぺらぺらと話がち。

自分語りが過ぎて思わずにんまりしてしまった……。

ポールが忍者っぽい恰好から貴族っぽい外見に変更 なぜ?

闘技場で捕まったときに助けに来るくだり。
「俺が忍び込んだときは凧で~、空から忍び込むんだ」→飛空艇で突入のくだり。

どちらも忍者っぽい恰好だから成り立っていたものの、今回の格好だと違和感MAX。
家の宝箱の中身も忍者っぽいものが入っているのに

FC版は忍者っぽい恰好をしていたのに、なぜかピクセルリマスターでは貴族っぽいなったポール。
そもそもポール何者やねん。

FC版のベヒーモス戦の音楽が好きだったのに……

FC版ではおそらく大戦艦の宝箱のヒルギガース戦が初出だったあの戦闘音楽。なぜかどこかへ行ってしまった。
あの音楽のアレンジ版が聞けると思って宝箱を開けたときのガッカリ感……。

フレア・ホーリーの絶望的な弱さ 信じて熟練度を上げたけれどやはり弱い

どちらもFFを象徴する強力な魔法。登場回数ではメテオ・アルテマを抑えているはず。

しかし、実際使ってみて弱い。
熟練度を上げてみても弱い。
能力をカンストさせても弱い。

アルテマは色々と手間をかけることで究極魔法の名に恥じない威力を叩き出せるのにこのフレア・ホーリーの弱さは半端ない。

ミンウってどうやって塔を先回りしたの? もはやミンウを皇帝にぶつけとけば終わりだったんじゃ……

小さいころFF2をしていたときにはミンウが死んだという衝撃で気づかなかったけれど、ミシディアの塔でミンウってどうやってあそこまでたどり着いたの?

仮面を二枚入手→クリスタルロッド→リバイアサンから逃げる→塔を登る(途中ボスあり)

この過程を一人で……

もうミンウ一人で皇帝倒せるんじゃないかと。
パーティに入ってきた段階で主人公たちより強いのミンウくらいだし、そもそも他のメンバーはケアルひとつすらもってないし。

「わたしの全て」を扉じゃなくて皇帝にぶつければ「ウボァー」なんじゃない?

例の親子とアイツを会話させてないのに「最後に話せて良かった」と感謝された……

最後の竜騎士(笑)リチャードとディストにいる「くるなー! かえれー!」母子。
パラメキア城に突入する前に会うと会話をします。

そんなイベント忘れてました。
のでしゃべってません。

ジェイドに挑む直前でエクスカリバーのことを思い出し、ディストに行ったら
「最後に話せて良かった。旅に出ます」
とのこと

まぁエクスカリバーくれれば文句はないけど、なんかごめん。

「ウボァー」を令和になっても見れるとは思わなかった

もう文字通り。
なかなかそんな断末魔上げる人いないし。変更されてなくて嬉しかったです。

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