対応機種:PS4・PS5・Steam
概要
2022年のゲーム史を代表する作品
エルデンリングを制作したフロムソフトウェアはかなり骨の折れるゲームを作ることでも有名。
逆にそうした評価が有名になり、長年のユーザーからは愛され続けているがなかなか新規ユーザーが参入しにくいという状況でもあった。
今回のエルデンリングは過去作のナンバリングタイトルなどではなく、新規シリーズ。
しかも今までのスタイルは継承しながらもオープンワールドアクションRPGという新しいジャンルでの意欲作です。
その評判は非常に高く外国に在住のゲーマー・オタクと電話しても話題の最後には「そういえば、エルデンリングでさ~」という会話になってしまうほどでした。
お陰でなぜか英語版の武器や魔法・ボスの固有名詞を覚えてしまった…
アクションゲームは苦手なんだけどついついやってしまい、気づいたら全てのボスを倒していた。その時間150時間……
ゲームシステム
死にゲーの名にふさわしい難易度、そして努力次第で解決できるシステム
死んでしまって、この画面をじっとみつめることもしばしば
「死にゲー」と言われると、不条理に死んでしまうゲームと思われがちですが、不条理に死んでしまうゲームは「ムリゲー」。
エルデンリングの優秀なところは、「ムリゲー」とは違いきちんとバランスがとってあること。
対策を練らずに挑むとなるとかなりのゲームの技術と集中力が必要になりますが、きちんと対策を練って挑めばアクションゲームが苦手なプレイヤーでも十分にクリアできる難易度になっています。
なおゲーム中に難易度設定などはありません。
より効率の良い方法を探すのが楽しかった
しのきちの死に様を見てたから、いろいろ考えて簡単に勝てたところもたくさんある
ゲームだからと緊張感を失わせないシステム
祝福(セーブポイント兼宿屋)を見つけたときの安心感が半端ない
アクションRPGというジャンルのため、通常のRPG要素のように装備やレベルなどの概念があります。
そのため、究極的には序盤のモブ敵を延々倒すことで主人公を強化し、初見のボスでも死なずに倒すこともできるのです。
このレベルアップの要素が絶妙にゲームを飽きさせずにやってしまう仕組みにもなっています。
レベルアップの仕組みは、ステータスのうちどれを上げるか選択するシステム。
筋力を上げれば物理攻撃力が、
知力を上げれば魔法攻撃力が上がります。
もちろん死なないために体力を上げてHPを上げることも必要です。
そうなってくるとあれも上げたいこれも上げてたいでついついレベルを上げたくなってしまう。
一方でゲーム構造として、死にやすい作りになっている。
死んでしまうと経験値(ゲーム中ではルーンと表記)を失ってしまう。
死んでしまった場所に辿り着けばその落とした経験値は回収することができるが、そこまで辿り着く前に死んでしまうとすべて失ってしまう。
全損したときの絶望感。ボス戦に大量のルーンを持ち込んでしまったときの焦り。
それがゲームであっても「死ねない」と思わせる緊張感にもなっています。
レベルアップや戦闘が楽しい 多くの武器や魔法を使ってみたくてついついやってしまう
新しい武器を手に入れたとしても装備できるとは限らない
エルデンリングのもうひとつの楽しみは武器・戦技・魔術・祈祷の豊富さ。
アクションRPGである以上戦闘が楽しくなければすぐに飽きがきてしまう。
しかし、エルデンリングでは基本操作のほかに、多くの武器・戦技(戦闘スキル)・魔術(魔法使い系魔法)・祈祷(僧侶系魔法)があるためバリエーション豊富。
おまけにそのほとんどには能力値による使用制限があるため、「あとレベルをいくつ上げて、この能力上げてこの武器を使うんや!」みたいな楽しみができます。
手に入れた武器の能力値を見て、「これだけ必要能力値が高いならさぞかし強いに違いない……」とか妄想するのもひとつの楽しみです。
一周目の終盤には早く二周目であの武器使ってみたい! ってなっていた
独特のダークな雰囲気と想像力をかきたたせるテキストの数々
「かのラダーン将軍」とか言われてもだれですか?
正直普通にゲームをプレイしてても全くストーリーがわかりません。
オープニングは良く分からず、
登場人物はだれだっけ?
ボスがいるから倒すけど、そもそもあなただれ? 的な
とにかく探索してダンジョンとか城とかに入っていってボスを倒す。
そして不思議なことに。二周目に入るくらいの段階で様々な背景や繋がり、歴史などが少しずつ理解できてくる。
アイテム一つ一つに説明がある
すると武器や魔法、アイテムなどのテキストやさまざまなダンジョンにある良く分からないものがなんなのか、それぞれの人物は何を考えて行動していたのかということがほんのりと理解できてくるのです。
全体としてはグロい・暗いという雰囲気ですが、そこにある退廃的な雰囲気だけでなくデザインされたさまざまなものに気づくとその奥深さからさらにプレイが楽しくなります。
このゲームの良かった点
普通に100時間以上は楽しめるボリューム
気が付いたら2人で400時間近く遊んでいました。
購入してからはほぼテレビがエルデンリングに占領されていた……。
時間がない人にとってはこのボリュームは苦しいかもしれませんが、比較的自由にゲームできる人にとっては一本のソフトでここまで楽しませてもらえるというのはなかなかのものです。
同時期に購入した人がいれば二人で「どこまで進んだ? アレどうやって倒すの?」
などの会話ができるため楽しさ二乗です。
基本平日はあまりゲームしないんだけど、これだけは時間の許す限りやってしまった
死にゲーというもののきちんとバランスのとれたゲームデザイン
ソウルライクという言葉があるように、確かに相当回数死ぬ。
中には初見殺し的なものもあるものの、一応対応できるように作られている。
ステージ中にそう何度も同じ場所で死ぬことはなく、主に複数回死ぬのはボス戦。
このボス戦、技術を極めれば初期装備・初期レベルで全てのボスが倒せます。
アクション好きの人はとにかく技術の向上を目指してやればいいし、
そうでない人は経験値貯めなどのRPG的な要素やいかにボス戦で楽をするかという構成の部分で工夫をすればいいです。
難しくて技術がなければここから先は進めない! という難易度にはなっていません。
アクションめっちゃ苦手だけどそれでもクリアできたよ
クリア後の感想
ボスを倒せたときの「やった!!」感がすごい
・気が付いたら物凄い時間をやっていた
・ボリュームのあるゲームをじっくりやりたいという人には是非オススメ
・アクションとしてもRPGとしても面白い
・アイテムを収集するためにくまなく探索、見つけたときの喜び
・気を抜いたらいつでも死ねる緊張感
・気の短い人には向かないかも
・方向音痴の人は大型ダンジョンで迷うかもしれない
・全体的には大満足。「暇なんだけど」と言われたらエルデンリングをおススメする。
良かった点
・確かにアクションは難しかったが不条理なほどの難易度ではない
・この世界どこまであるの? と思える広さ
・何よりも骨のあるゲームバランス
・メッセージシステムで先人の知恵を借りれる
ひとつのゲームをずっとやりたい人には最適。このゲーム終わるのか? って本気で思ったボリューム
改善してほしかった点
・一部の武器が全然使えない・戦技や魔法に関しても死にスキルが結構ある
・選択肢も何もなく死んでしまうNPCがいる
・後半のボスの使いまわし……
・間を開けるとどこのダンジョンをクリアしたか忘れる
プレーするにあたっての注意点
・ダークファンタジーで全体的にグロい・暗いがあるのでそれが絶対的に受け付けないという人にはできない。
・長くやる気のない人、時間のない人には厳しいかも。
・発売から時間が経過するとオンラインで助けを求めても全然マッチングしない。
非常に個人的な意見(ネタバレ含む)
数はたくさんあるけども、使えるものはごく一部。ほぼ「岩石弾」で最後まで行った
下手なだけか、純魔が大変だった……
魔術が弱い。
遠距離攻撃できるのはいいけれど武器の種類が限られるので特定のボスは大変だった。
ボスによってはレーザーで終了だったけれども。
使う魔術も限られていたし。
三人目祈祷を使ったら異様な簡単さ。
そして戦術の幅広さにハラショー。
竜より怖いクマ
クマ。
凶悪な強さ。
特に大きいクマ。
追加コンテンツまだですか!?
2022年9月14日現在、いまだ追加コンテンツが出ていません。
待ってます。
フロムソフトウェアさん! 待ってますよぉ!!
これはシンプルに面白い。できたら一緒に楽しめる人がいると死んだときのつらさが緩和できる
話題になってたから買ったけど、久々にかなりハマったゲームだったわ。プレイ時間を見るのが怖い
なお、PS4で購入して途中でPS5の本体を購入した場合、PS5版をダウンロードすることができます。